読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

原始仏教ガール’s日記

気づけばすっかり仏教徒。 twitter @music_buddha

よい本でした、『小説「ブッダ」』

とりとめのない話 仏教

『小説「ブッダ」』が、とてもよい本でした。

 

ブッダの生涯を記した本は星の数ほどありますが、本書『小説「ブッダ」』は「小説」と銘打っているだけあって、ブッダの一生がひとつの物語として描かれており、読みごたえがあります。まるで自分がブッダの弟子としてブッダのそばにいて、ブッダの言葉を直に聞いているような気持ちになれました。

 

元々はティク・ナット・ハンさんが書かれた英語の本の翻訳本ですが、とても自然な日本語に訳されているので、違和感なく物語の中に入り込むことができます。描写は全体的に淡々とシンプル。それでいて、小説として感情を揺さぶられるような場面も多く、1冊読み終えるまでに、何度かジーンと目頭が熱くなることがありました。クシナーラーで涅槃に入るシーンでは、本自体にちょっとした工夫がしてあり、自分自身もマインドフルになった状態で読むことができるようになっています。

 

ティク・ナット・ハンさんのフィルターを通してブッダの世界が描かれているので、ティク・ナット・ハンさんがブッダの教えをどうとらえているか、ということにも触れられる本です。呼吸の瞑想のやりかたなどが、小説の中でも詳しく説明されています。

 

ブッダの生涯を知る本としては、今までに読んだ本の中で、もっともわかりやすい本だと感じました。ちょっと厚めの本ですが、ティク・ナット・ハンさんのファンでもそうでなくても、ブッダの生涯を詳しく知りたい方にはお勧めの一冊です。