原始仏教ガール’s日記

気づけばすっかり仏教徒。 twitter @music_buddha

サッカーW杯の歓声の中で —ドイツのテーラワーダ瞑想会—

6月末から再びドイツに来ています。前回のドイツ滞在時は、近所で開催されていたチベット仏教系の瞑想会に参加しましたが、今回初めて、テーラワーダ系の瞑想会に参加してきました。

 

お寺探しに使ったのは今回も「World Buddhist Directory - Presented by BuddhaNet.Net」。世界のお寺が検索できるウェブサイトです。このサイトで出てきたお寺の中から、自分がふだんやっている瞑想と近そうで、かつ、家からの交通の便も悪くないところという条件で探し、行ってきたのがこちら。「BUDDHA-HAUS」というテーラワーダ系の瞑想センターです。

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シュトゥットガルトの中心部から電車で10分ぐらいのところにあるこちらの瞑想センターは、オフィスビルやカフェが立ち並ぶ一角にあり、石造りのビルの一階にひっそりと佇んでいました。

 

「BUDDHA-HAUS」はスリランカで修行を積んだドイツ人女性が開いた瞑想センターで、シュトゥットガルトとミュンヘンに拠点があります。わたしが行ったシュトゥットガルトの瞑想センターでは、平日の夕方や土日に瞑想会が開かれており、今回は、毎月第一・第三金曜日に行われている「Stilles Sitzen」という瞑想会に参加しました。「夕方のひととき、完全な沈黙の中で瞑想をしましょう」というコンセプトの瞑想会です。 

 

サロン的な瞑想センター

瞑想センターのドアを開けて入ってみると、ウェブサイトに写真が載っていた女性(瞑想のリーディングをしてくださる方)が優しいまなざしで出迎えてくださいました。「ここで瞑想するのは初めてなのですが、皆さんと一緒に参加してもよろしいですか」と聞くと「もちろんです」とのこと。既に来ていたほかの参加者の方も柔和な笑顔で「こんにちは」と声をかけてくださいます。

 

瞑想センターの中は、マンションの一室のようなリラックスした雰囲気。ソファーとテーブルのあるサロンのような部屋と、瞑想をするための板の間の2部屋で構成されていました。瞑想の開始時間までは皆、サロンのほうでおしゃべりをしながらくつろぎ、時間になると、ゆったりとした足取りで隣の瞑想室に移動します。

 

瞑想室に入ると、前のほうには仏像が。

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部屋の後ろのほうには、平たくて四角い座布団や、丸くてちょっと厚みのあるころんとした座布団が数十個ずつ、置いてありました。床に坐るのが苦手な人も多いようで、折り畳み椅子も自由に使えるようになっていました。坐り方にはとらわれず、自分が楽に取り組める自由な坐り方で坐ってよさそうな雰囲気。わたしは平たい座布団を1つお借りして坐ることにしました。

 

今回の参加者は女性5人と男性1名。前回のチベット仏教の瞑想会のときもですが、指導者も女性ですし、参加者も女性のほうが多く、男性の多い日本のテーラワーダ系の瞑想会とはちょっと違う印象です。ドイツでは女性のほうが瞑想に興味を持っている人が多いのかなと思いました。

 

瞑想は坐る瞑想から歩く瞑想へ、そしてふたたび坐る瞑想を

瞑想会は19:30からスタート。この日はちょうどサッカーワールドカップ(W杯)の8強を決めるドイツ対フランス戦の当日。試合開始が18:00だったので、瞑想会の前半は、開け放たれた窓から、サッカー観戦をしている人たちの歓声や笛の音が聞こえてくるという、とても賑やかな環境での瞑想会になりました。

 

瞑想会は最初の30分間が坐る瞑想。30分を過ぎたころにリーディング役の女性が鐘を鳴らし、それを合図に歩く瞑想に移ります。板の間で6人が輪になってぐるぐると歩きました。歩くペースはそんなにゆっくりでもなく速くもなく、淡々とした感じで黙々と。30分間、歩く瞑想をした後は再び鐘が鳴り、それを合図に坐る瞑想に戻ります。30分間坐る瞑想をした後、最後に合掌をして終了。読経はなし。トータル1時間半の、あっという間の瞑想会でした。

 

ドイツには街の至るところにキリスト教の教会があります。教会では15分ごとに鐘が鳴り、瞑想をしていても教会の鐘が聞こえてきます。鐘が鳴ると「あ、坐る瞑想を始めて15分たった」と時間を認識できたり、また、鐘が鳴ると自分自身に意識を向け直すきっかけにもなるので、教会の鐘と瞑想との相性は意外と悪くないと感じました。

 

サッカーの歓声の中でも静寂を保つ 

街中がサッカーワールドカップで盛り上がっている日にもかかわらず、瞑想をするために瞑想会に来る人がドイツでもいるのだということには驚きました。どんなにまわりが賑やかでも静かに坐れる精神力にもびっくりです。

  

今回初めてドイツのテーラワーダ系の瞑想会に行ってみて、瞑想のやりかたは日本で学んでいるテーラワーダ系のそれと同じだということがわかって安心したので、次回は法話や指導のある瞑想会にも参加してみたいと思っています。

 

普段はひとりで瞑想をしていますが、ときどきこんなふうにほかの人たちと一緒の空間で瞑想すると、よい刺激を受けます。異国の地でありながら、同じ志を持つ仲間とともに、とても充実した時間を過ごすことができた一日でした。