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原始仏教ガール’s日記

気づけばすっかり仏教徒。 twitter @music_buddha

彼岸寺と初期仏教

仏教

2週間ほど前、プラユキ・ナラテボーさんの瞑想会に参加したときに、プラユキさんがお話の中で、「日本には彼岸寺という活動をしている方々がいらっしゃいますね。彼岸寺の活動は、タイの開発僧の活動とちょっと似ている気がしていて、わたしは注目しているのですよ」とおっしゃっていたのが、頭の片隅に残っていました。

 

彼岸寺とは何かというと、ご存知の方も多いかと思いますが、松本紹圭さんという、若い浄土真宗のお坊さんが2003年に立ち上げたインターネット上のお寺です。松本紹圭さんは1979年生まれですから、立ち上げ当初はまだ24歳。最初は松本さんの個人ブログだったそうですが、それが拡大して今の形になったのだとのこと。

 

一方、タイの開発僧とは何かというと、プラユキさんの著書「「気づきの瞑想」を生きる―タイで出家した日本人僧の物語」によれば、「人々が直面している現実の社会問題にしっかりと目を向け、仏教的な教えをもとにして、社会問題にも積極的に取り組んでいこうとしている僧侶たち」とのこと。 さまざまな社会問題について学び、議論し、そして実際の活動に携わる活動を行っている僧侶たちをいうようです。

 

彼岸寺のサイトの「彼岸寺とは」というページを見ますと、「彼岸寺は、宗派を超えた仏教徒や普通の人達が新しい時代の仏教について考え、行動をする、インターネット上のお寺です。」とあります。最近は「お寺おやつクラブ」の活動で貧困の問題に取り組むなど、世の中の問題の解決をはかる活動にも力を入れています。確かにプラユキさんがおっしゃるように、似ている側面があると感じます。

 

わたしは彼岸寺の名前や活動を以前から知ってはいたのですが、お寺をスタートされた松本さんが浄土真宗のお坊さんということもあり、超宗派とは書いてあるけれども、大乗仏教の方々が中心で、初期仏教寄りの自分にはやや遠い存在なのかなと思っていたところがありました。しかし、そんなときにプラユキさんの口から彼岸寺のことが出たということと、それから最近、彼岸寺のブックレビューのコーナーで、サンガから発売されたスマナサーラ長老の「日本の未来 (アイデアがあればグローバル化だって怖くない!)」のレビューが載っていたこと、この2つのことをきかっけに「もしかして遠いと思っていたのは自分の思い込みだったのかも」とふと思ったのです。

 

後者は特に自分にとってインパクトがあり、「彼岸寺でテーラワーダ系のブックレビューをすることなんてあるんだ・・・」とびっくりしたのですが、実際のところ、彼岸寺はどんな感じで活動をしているのかしら、と思い、彼岸寺の活動拠点ともなっている「神谷町オープンテラス(光明寺)」に行ってみることにしました。

 

当日は、彼岸寺を運営している「一般社団法人お寺の未来」の方2名と、彼岸寺にボランティアで関わっているメンバーの方、光明寺のお坊さんの4名に神谷町オープンテラスでお会いすることができました。率直に尋ねたところ「わたしたちは超宗派ですから、大乗仏教だけに閉じている意識はないですし、初期仏教の方もウェルカムです」とのこと。確かに彼岸寺の「仏教人」というページにスマナサーラ長老や日本テーラワーダ仏教協会佐藤哲朗さんの名前もあることを、あとで教えていただいて気づいたりもしました。

 

彼岸寺のメンバーは皆、基本的にボランティアで活動をされており、そのメンバーに今は初期仏教の僧侶のかたがいないので、その方面の活動は事実上やりにくい(できる人がいない)という状況なのだそうです。初期仏教に限らず、最近は真言宗の僧侶の方もご本人のご都合で一時的に抜けていることもあり、事実上、限られた宗派のお坊さんしか活動していないのだそう。

 

そんな事情なども含め、いろいろお話を伺いました。ポリシーとしては「超宗派」であり「仏教徒も普通の人も」ウェルカム。宗教というと、何かと組織間での線引きが厳しい印象もありますが、フラットな活動をポリシーとして掲げ、実際にそのとおりに実践しているのは素敵だなと思いました。

 

ボランティアベースで成り立っている組織ということなので、自分も今後、何かしらのお手伝いができたらいいなと思っています。