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原始仏教ガール’s日記

気づけばすっかり仏教徒。 twitter @music_buddha

「日本マインドフルネス学会設立記念大会」を見学

マインドフルネス 仏教 セミナー

マインドフルネスの研究はここ数年でどんどん進んでいますが、昨年12月には「日本マインドフルネス学会」という学会が立ち上がり、設立記念大会が12月22日(日)に開催されました。http://mindfulness.jp.net/convention.html わたしもちょっと気になったので、お散歩がてら勉強に。

 

どんな人たちのどんな学会?

学会には仏教からのアプローチをする井上ウィマラ先生や、僧侶の方々、また医学セラピー系からのアプローチをする熊野先生、そのほか教育系の先生がたがいらっしゃって、同じ「マインドフルネス」を研究テーマにしていても、角度は少しずつ異なっているようでした。マインドフルネスの効果を認めているところは共通ですが、まだマインドフルネスに関する統一的な見解というのはない感じ。これから学会が進むにつれて「学会としての見解」といったものも生まれてくるのでしょうかね。

 

学会発表の内容

学会では、パネリストの先生がたの発表と、大学院等で研究をしている若手研究家による発表があり、研究現場の最先端で、どのようにマインドフルネスの研究が進められているかを垣間みることができました。

 

中でも印象に残ったのが、琉球大学の玉城美波さんの「マインドフルネストレーニングに瞑想は必要か?」という発表。テーマを見たときに「マインドフルネスといえば瞑想じゃないの??」と反射的に突っ込みを入れてしまったのですが、よくよく聞いてみると、

  • 「瞑想」が常にポジティブな影響を及ぼすわけではない。
  • 「瞑想」は宗教と同一ととらえられ、公教育では瞑想も敬遠、タブー視されている現状がある。

という2つの問題意識から「瞑想以外の手法でマインドフルネス効果のあるものがあるかどうかを検討してみた」とのこと。

 

確かに「瞑想」という言葉に対して、社会的に抵抗があるのは否めません。わたしもいまだ「瞑想しています」とリアルな友だちに言ったことが一度もなく、何を気にしているのだろうかと自分でも思いますが、なかなかカミングアウトできない自分がいます。

 

それはさておき、この研究ではマインドフルネスの目的を「ストレス低減、健康増進」と定義、そしてマインドフルネスのスキルを「身体への注意や気づきを向ける・経験に対してそのままでいる」と定義して、「瞑想」以外の「ヨガ」や「レクリエーション」でも目的に対して同等の効果が出るのではないかと仮説を立てて、数人ずつのグループで「瞑想」と「ヨガ」「レクリエーション」を同期間、実際に試して、効果を計る、ということをやったそうです。

 

結論としては「マインドフルネストレーニングに瞑想は必ずしも必要ではない(=瞑想でなくてもマインドフルネストレーニングは可能)」ということでしたが、確かに目的が「ストレス低減、健康増進」であれば、ヨガやレクリエーションでも効果はありそうです。

 

ヨガやレクリエーションに限らず「マインドフルにおいしいコーヒーをじっくりと豆から挽いていれ、味わう」とか、「香りや味に集中してワインを味わう」とかでも代替できそうですよね。

 

もしマインドフルネスの目的を「解脱」と定めれば、ヨガやレクリエーションでは叶わないでしょうから、目的を何とするかによって手段は変わってくるのだなと、あらためて思いました。

 

来ていた人たち

そんなことを気楽に考えながら聞いていたわたしとは違い、会場に来られていたかたは医療関係者のかたが多く「ストレスをかかえていたり、うまく生きることができずに苦しんでいるクライアントをどのように楽にできるか」ということを真摯に考えている感じでした。自分自身ではなく、他人を救いたいというその切迫感、熱い思いが会場に満ちていて、すごいなって。

 

日本マインドフルライフ協会という団体も

日本マインドフルネス学会はまさにこれから始動する学会なので、今後の動きも楽しみです。また兄弟関係の日本マインドフルライフ協会: Japanese Society of Mindful Lifeという団体もあるそうです。マインドフルネスをいかに普段の生活に取り入れていくか、という活動をしているのだとか。今後、おもしろいセミナーなどもあるかもしれません。

 

仏教と縁の深いマインドフルネス。いろんな活動が盛り上がってきて旬な感じですね。わたしも継続的に勉強していこうと思います。