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原始仏教ガール’s日記

気づけばすっかり仏教徒。 twitter @music_buddha

本の紹介:熊野宏昭さんの『ストレスに負けない生活』

先日読んだ熊野先生の「マインドフルネスそしてACTへ 」がとてもおもしろかったので、ほかの著作も読んでみようと思いAmazonで何冊か本を購入。読んでみておもしろかった本を1冊ご紹介します。

 

2007年発行の本なので、もう5年も前の本ですね。

ポイント抜粋

  • マインドフルネスは、今、認知行動療法の「第三の波」としてフィーチャーされています。
  • 認知療法をマインドフルネスの考え方に基づいて行おうとする、MBCTと呼ばれる方法があって、うつ病の再発防止に非常に効果があるということがコントロール研究で示されています。ここでは、マインドフルネスの「思考や感情は現実や自分そのものではなく心の中の出来事にすぎない」ということを非常に強調しています。
  • うつ病摂食障害を発症する人は、もともと性格的、特性的なものとして特徴的な自己概念を持っているのだろうと考えられています。したがって、うつ病の人、あるいは摂食障害の人を認知行動料法的に治療する場合は、最終的には自己概念にまで踏み込まなければ、なかなか本質的な治療にはならないと考えられており、どのようにしてそれを変えていくのかが、認知行動療法の中でも非常に大きなテーマになっています。
  • 自己イメージも、あるところで材料があって生まれ、大きくなって力を持ちますが、またどこかで消えてしまう。「自己イメージ=自分」ではなく、一過性のメンタルイベントにすぎない。そんなふうに考えれば、ストレスを抱え込むことなく、柔軟に生きていくことができるでしょう。
  • おかしなことにわれわれ医師は、この「行動」をどう扱えばよいかに関して、医学部ではほとんど教育を受けていないのです。その理由には、医学が絶望的なくらい、人間を身体面から見る学問として発達してきたという歴史が関係していると思われます。
  • 行動医学による治療の中心はセルフケアの練習であり、正しい方法さえわかれば、その成果のかなりの部分を手にすることができます。

 

病気一歩手前の人に役立ちそうな行動療法

自分は普通に会社勤めをしていますが、うつ病などのメンタル系の病気で休職する人が周囲にけっこうな数います。休職まではいっていなくても朝からものすごく顔が青ざめている人がいたり、会議中に号泣したりする人もちらほら。

 

このような「病気一歩直前の人」が、マインドフルネスで「自己イメージ=自分」ではないことが発見できれば、もうすこし会社勤めも楽になり休職してしまうことも減るのではないかと思いました。

 

病院では行動療法の専門家に出会えないから・・・

この本によると「病院に行っても行動医学を専門的に勉強した医師には出会えない」のですから、こういった本が出版されることでマインドフルネス行動療法を誰もが実践できるというのはよいことですよね。

 

もちろん本を読むだけではなく「誰かとの対話」を通してこういったことができるとさらに効果的。心理学や精神医学、初期仏教に興味のある人たちのチームワークで、病気じゃないけど困ってる人(初期仏教的には病気の人)に役立つことをしていけるといいんじゃないかなと思いました。