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原始仏教ガール’s日記

気づけばすっかり仏教徒。 twitter @music_buddha

レポート「プラムヴィレッジ式マインドフルネス体験」

昨夜は株式会社サンガ主催の第3回サンガクラブに参加しました。

 

第3回サンガクラブ

「ブッダの幸せの瞑想」刊行記念 アン・フーンさん法話&瞑想会

  テーマ『日常にマインドフルネスを役立てる』

http://www.samgha.co.jp/products/spcontents/spsamghaclub.html

 

アン・フーンさんご夫妻について

今回の法話と瞑想実践をしてくださったのはアン・フーンさん。アン・フーンさんはティク・ナット・ハン師の姪で、アメリカでプラムヴィレッジ式マインドフルネスの実践者として活躍されています。お隣にはご主人のトゥさん。トゥさんご自身は法話や瞑想指導はなさらず、瞑想のときに鐘を鳴らしたり一緒に瞑想されたり、という形で参加されていました。

 

枯葉色のプラムヴィレッジファッション

今日のアン・フーンさんは茶色い服にグレーのマフラー、トゥさんも茶系の服。2人とも落ち着いたシックな色を身にまとって、秋の落ち葉のような美しいバランス。プラムヴィレッジ流のファッションなのでしょうかね。落ち着いた笑顔にもぴったりで、とってもすてき。

 

参加者

参加者は約50人で男女およそ半々ずつ、年齢層は40〜50代が中心でした。知り合い同士で来ている人も多く、始まる前からとても和やかな雰囲気です。仏教関連のセミナーではありますが、お坊さん率はたぶんかなり低かった・・・と思います。どちらかというと普段ヨーガや整体に興味があるような方が多かったように思いました。

 

呼吸を意識する瞑想

セミナー開始直前に小鳥の鳴き声のBGMが流れて会場がリラックスムードに包まれました。そして19:00過ぎから瞑想タイム。鐘が鳴ったら鐘の音に注目して「いまここ」を感じます。体は楽にして力を抜き、呼吸に意識を集中していきます。
 
普段の忙しい暮らしの中で、わたしたちは呼吸していることをほとんど忘れていますが、ここではしっかり複式呼吸をして、お腹がふくらんだり縮んだりするのを感じながら呼吸を続けます。呼吸するたびに心の中で「吸って〜」「吐いて〜」と言いながら・・・。
 
意識して深く息を吸ったり吐いたりするのは健康にもよいそうで、最近は医療の分野でも呼吸を意識させることを実践しているのだとおっしゃっていました。「いまここ」を 実感することの効用は、本当に大きいのですね。
 
自分と親しい人の幸せを願うマントラ 
しばらく瞑想したあとは法話タイム。マインドフルネスで幸せになるための「5つのマントラ」についてのお話がありました。「マントラ」という言葉を使ってはいましたが、内容はまったく呪文めいたものではなく「あなたのためにわたしは今ここにいるということを、愛する人に心を込めて伝えましょう」など、とても愛情いっぱいな言葉ばかり。
 
愛情あふれる言葉を言うのは気恥ずかしいものですが、心を込めて伝えることで、言ったほうも言われたほうも幸せになれるということなのかなと思いました。特に親子感の愛情表現はおとなになってしまうとなかなか実行しづらいですが(特に日本人のメンタルでは)、意識して実践すると親孝行にもなりそうです。
 
キーワードは「Love(愛)」
幸せを願う相手は家族(親・子)が中心。「自分と親しい人の幸せを願ったあとに生きとし生けるものすべての幸せを願う」という慈悲の瞑想の流れとはちょっと違っていて、あくまでも「Love(愛)」ベース。自分にとっての大事な人と自分自身、この2者の関係をより幸せにするための実践です。慈悲の瞑想の親しい人の幸せを願うところまでが特に強調されているような実践法なのかなと感じました。
 
ちなみに法話タイムで一番多くでてきた言葉が「Love(愛)」。「Compassion(慈悲)」という言葉もときどき出てきましたが「Love(愛)」の出現頻度のほうが圧倒的に高かったです。
 
スマナサーラ長老のお話に「Love(愛)」という言葉が出てくることはないので、同じ仏教ベースと言ってもプラムヴィレッジ独特の世界感を感じました。もしかしたら英語だからなのかな・・・とも思ったのですが、やはりそれだけではなく、初期仏教にはないスピリチュアル感?でしょうか。そういった印象を受けました。
  
日ごろの行いも八正道という形ではなく「自分の心にある良い種に水をやり、悪い種に水をやらないという決意をしましょう」と比喩を交えた詩的な感じ。多少のファンタジー感が加わっていたのも一つの特徴でした。
 

すばらしき通訳者、馬籠久美子さん

今回のセミナーでは、アン・フーンさんの英語を日本語に通訳するため、馬籠久美子さんという方が2時間にわたって通訳をしてくださいました。その馬篭さんがものすごく素敵な方でした!

 

馬籠久美子さんプロフィール 

通訳・翻訳者。1986年、津田塾大学英文科卒業。米国マサチューセッツ州スミスカレッジを経て、同州立大学アムハースト校大学院教育修士号取得、博士課程に学ぶ。教育、心理、宗教等の分野で通訳・翻訳を行い、番組制作にも関わる。

 

馬籠さんの通訳は、アン・フーンさんの話す内容を深いところまで理解した上で、その時々の感情も交えながら、しかし控えめなスタンスで日本語化する、という絶妙なバランス感。「ブッダの幸せの瞑想」を英語から日本語に翻訳されたのも馬篭さんだとのこと。

 

馬籠さんのことを知ることができただけでも、今回のセミナーに参加ししたかいがあったと思うくらい、知的でエレガントで素敵な方でした!

 

感想

穏やかな口調と穏やかな雰囲気に包まれて、とても穏やかな2時間を過ごすことができました。今回はプラムヴィレッジ流のマインドフルネスについての法話&実践会でしたが、アン・フーンさんご夫妻がアメリカで実践されている方ということもあり、現代のアメリカでのマインドフルネスの体験だったようにも思います(そういえばアメリカのサンガのかたも数人会場にいらっしゃっていました)。Googleで行われているマインドフルネス研修*1もこんな感じなのでしょうかね?  

 

*1:10/24にGoogle流のマインドフルネス瞑想会が開催されるようです。マインドフルネスリーダーシップセミナー http://mindfullness-leadership131024.peatix.com。